顎関節症と言っても何種類か症状があります。 口を開こうとすると顎関節や周辺の筋肉が痛む、 音がする、大きく開くことができない、などがよく挙げられます。大体の方は関節のストレッチやマッサージ、開口訓練などで改善する場合がありますが、症状を自覚された方の中でも5%程度は稀に実際に治療が必要になってる場合があります。
原因として昔は『噛み合わせの悪さ』と考えられていましたが、最近は原因は一つに絞ることができない『多因子病因説』が支持されています。その人が持っている耐久力を様々な要因(寄与因子と言います。)が積み重なることにより限界を超えてしまい発症します。
関節円板というクッションが前方にずれることで『カクカク』と音が出る
さらにずれることで大きく口が開けられなくなる
無理やり開けようとしたり、
物を噛むときに痛みが出るなど。
顎関節の内部には関節円板があり、これがクッションとなります。下顎頭は開口するときに前方に移動するのですが、そのとき関節円板は一緒に移動して仮の軸受けとなります。
1-関節円板が前方にずれていて、変形している
2-口を開けると、下顎頭が変形した関節円板に引っかかる
3-引っ掛かりが外れて下顎頭がさらに前へ出るときに『カク』と音が出る
4-関節円板がさらに強く変形している
5-変形した関節円板に引っ掛かり口が大きく開けられない